G★T★A2

10分後。 「あ〜す〜ま〜♪アスマ〜♪」 にへらにへらと笑いアスマの肩に頭を預ける。呪文のように唱え続けるは恋人の名。 「…シカマル、大丈夫?」 「顔、すごい色だよ」 いのとチョウジの心配の言葉も届いてはいないようだ。 「あすまーぁvvアスマーーーvvv」 猫のように頭を擦り付けてくるシカマルを今すぐ襲いたかったがさすがに2人の手前、理性を保った。 それでも緩みそうになる表情を堪えるのにも相当な苦労をした。 「…ったく、たった一杯で酔いすぎだ」 邪険にするわけにもいかず、アスマは困惑した。 「…今日はアスマに言いたいことあったのにー・・・」 頬を膨らませ口をとがらせ拗ねたようにシカマルは呟いた。 (可愛い顔しやがって・・・・) 「なんだよ」 「こんなこと…二度と言わないからな?」 上目遣いにアスマの理性は崩壊寸前。 いのとチョウジも神経を耳に集中させてシカマルの言葉を待つ。 「……一回しか言わないからな」 「早くいえ」 「俺、アスマが好き」 いのとチョウジにピンク色の爆弾が投下された。 いくらお付き合いの事実を知っているにしても、目の当たりにするのはなかなかの攻撃力。 「知ってる」 そういいながらアスマにはバラ色の爆弾が投下されていた。今まで散々「好き」 と言えといっても言うことのなかったシカマルが、酒の力を借りているとはいえ こんなところで言い出すのだから。 「すげー好き、愛してる」 二度目の爆弾投下に、いのが反撃。 「ちょっとシカマルー!!私たちだって先生大好きなんだから!アスマ先生は皆のものでしょー?」 「うるせーなーアスマは俺のもんだ」 「ひとりじめしてんじゃないわよ」 このやりとりに珍しく顔を赤くしているアスマをチョウジは見逃さなかった。 酔っ払いシカマルの愛の告白も勿論、いのの言葉も嬉しかった。 チョウジも人懐こい笑顔で便乗してみた。 「僕も先生好きだよ(焼肉奢ってくれるし)」 アスマ、嬉しさ爆発でついに大泣き!! 「お…おまえら…」 ★★★ 翌日。 「先生〜おっそーい!!何時だと思ってんのよー」 昨日の可愛さは何処へやら。いのは遅れてきたアスマに容赦なく文句の雷を落とす。 「バリバリ・・・むしゃむしゃ・・モグモグ」 チョウジは昨日も今日もマイペース。 「いや〜悪い悪い」 申し訳なさそうにアスマは頭をかいた。横にいるシカマルは… 「朝からうるせーよ…いの…頭に響く」 「アンタねー遅刻してきたくせに何よそれ!!」 あの後、酔っ払てふにゃふにゃ状態のシカマルを美味しく頂いたのは言うまでもない。 いつもより数倍素直なシカマルにアスマも気合いが入り、朝方まで続いてしまったのだ。 「ま…まぁ…いの。今日は俺が悪いから許してくれ」 「いーっつもそれじゃない!ホント先生て教師失格よね!!大体アスマ先生はシカマルに甘すぎるの!」 「………」 今日も10班は仲良しです♪ 終。
<あとがき> ここまで読んでいただいてありがとうございます。 わちゃわちゃ10班話、いかがでしたでしょうか?? シカマルがお馬鹿になってしまいましたけど、 ま、せんせーにベタ惚れてことでw だけど、自分からは言えない!みたいな。 グレートティーチャーアスマ・・・心底羨ましいよ、10班。 あ、余談ですけどアスマのメタボリック化は絶対許しません。 ビリーに入隊してでも痩せなさいw 戻る