夏バテ2
シカマルがシャワーから上がるときっちりと忍服に身を包んだアスマが窓際でぷかぷか煙草を吹かしていた。
「お茶」
「自分でいれやがれ」
「やだ」
シカマルは座ったもん勝ちだといわんばかりにドカッと勢いよくソファを陣取った。
「……」
なんでこんな態度のシカマルを世話してしまうのかわからない。また氷を落とし、緑茶を注ぎ手渡した。
「ほらよ」
「どーも」
頭にひっかけたままのタオルで後ろからわしゃわしゃと髪を拭いてやる。
2人揃って集合場所までいけば、先に中忍2人が待っていた。アスマの姿を見るな
りガチガチに緊張している。
「ほら見ろ。俺いらねーじゃねーか」
「いーから」
アスマが久しぶりの休暇なことは知っていた。今回の任務が夜までかかることも
。
それならどうにかしてアスマを引っ張りだしてさっさと終わらせてダラダラしたかった。
そこでおもいついたのが綱手からの賭将棋の誘いを思い出した。シカマルの力を過大に評価している節のある彼女は、
どうにかしてシカマルを難しい任務につけたがっていた。
何度も何度も挑んでくるが…伝説のカモに負けるようなシカマルではない。
「休みなんかなくたって体力余ってるだろーよ」
「よくわかってるじゃねぇか。さすが身をもって…」
「さ、頑張ろうゼ。アスマ先生」
いつからこんな女王様になってしまったのか…俺の教育が悪かったか?と心底後悔するアスマだった。
終。
<あとがき>
ものすごい夏バテして食欲もやる気もない時に書いたものです。
シカマルかかぁ天下★
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