I let you hurt3









「っ…どこ触って…」





「尻」






「…このエロ上忍!」







「殴るなっつーの。ケガ人を労れ」








言葉と行動と裏腹に酷く優しい笑顔に、シカマルはまた俯いてしまう。








(ヤバいヤバいヤバい…うるせーぞ心臓!こんなエロ熊にトキメキすぎだ…)








「んなに照れるなら見なきゃいい」








側に置いてあった額あてでシカマルに目隠しをする。









「え…ちょ…」








ガッシリと捕まえられていて両腕は自由を失っている。







「アスマ!」






「なんだよ」







「こんな変態みたいなの…」







嫌だと言葉を紡ぐ前に口を塞がれた。








「っ…ん…」







とんでもない力の強さと気持ち良さに抵抗すら諦めたくなる。









「っ…かやろー…」






見えない分だけ恐怖が増して、罵る声も自然と小さくなる。ようやく力がゆるまり、自由になった両腕をアスマの首に回す。
悔しさより光のない怖さが勝ってシカマルは強く抱きついた。









「おめーは怖いといつもこうなるなぁ…可愛い奴」 







「なんとでも言えっ!」








そうこうしているうちにアスマは左腕でシカマルを支えて、右腕でズボンを脱がす。







「……おい」






「んー?」










さっきからシカマルはアスマの太股の上に乗っているわけだが…







「なんかあたるんだけど」







「お前が欲しいやつな」








カァっと赤くなるのがわかる。






「頼んでねーしっ!!」








「俺はお前が欲しい。それでいいじゃねぇか」









「わけわかんねぇ!」









さらっと臭いことを言いのける相手に叶うわけもなく。









「…っま…っ!」







突然ズブスブと指の侵入を許してしまう。








「シカマル、力抜け」







「っ…む…ちゃ…」









さっきまで暴言吐いていた口と同じと思えない程、色気のある声が漏れる。








「ちゃんとつかまってろよ」








耳元で囁かれる低い声にゾクリと背中を反る。








「っぁ…」







クチュクチュといやらしい音が聞こえる場所とは反対にワザと放置されている部分が敏感に反応する。










「シカマルー、まだ一本なんだけど…イキそう?」








明らかに楽しんでいる声の持ち主の肩に噛み付いてやった。なんて些細な抵抗。










「や…やぁ…」










二本目をずぶりと侵入させると同時に、シカマルの立ち上がったモノの根元を握る。










「ー!!…アスマぁ」








「一人でイクの、今日は無しな?」








「っぃ…!」










アスマの声は充分に攻撃力をもっている。それだけで攻められているみたいだ。
無理に塞き止められているせいで、脚の力が抜けていく。









「っ…あすまぁ…っ」











シカマルの嬌声もまた、アスマにとって欲を掻き立てられる。











「…そろそろ…いくぞ」










指を引き抜き、サッとズボンを降ろす。
アスマ曰く「シカマルの欲しいもの」があらわになる。









「自分で入れてみろって」







「!ムリムリ!」







「はやく」








「……っ」








シカマルは腰を浮かして、アスマのモノを密着させた。








「息吐け」









言われたように…ゆっくり息を吐きながら腰を沈める。








「っあ…ぅ…」











力が抜けるようにとシカマルにキスをする。
握っていた根元を解放してやると、










「やあぁあっ!」









甲高い声と共に白い液体は溢れ出した。









「…まだ入ってねーだろが。エロマル」









「…っハァ…ぁ…」







ぐったりしているシカマルから、しゅるっと額あてを解いた。









「なんちゅー可愛い顔してんだ、おめーはよ」








「…るさい!」








キツく睨んだところで効果はなく。








「んな口きけねーようにしてやる」








「!?」









ズズズとアスマのモノがさらに入り込む。










「っは…ぁ」









吐き出したばかりのシカマルも元気を取り戻しつつある。
アスマはそれを見逃さない。










「くくっ…エロマル」










擦りながら腰を動かす。若干傷は痛むものの、この押し寄せるような快楽に比べれば大したことはない。
夢中で自分にしがみついているシカマルが、愛しい。
いつでも守ってやりたいと、こんな行為の最中ですら真面目に思うのは惚れた弱みだろうか。













「ア…スマ…っ」







「ん?」








「き…ちっ良い?」








「あったりめー…」









良かった、と笑うシカマルに、思わず動きが止る。









「?あ…す…ま?」










きょとんとした顔まで見せて。









その可愛さに。








何故か古傷が傷み出す。











コイツの為にも死んじゃいけないと、体が訴える。












「いや…あんまり可愛いから見とれちまった」








「馬鹿」









その言葉に嘘はなかった。










「さて、と」










汗ばんだシカマルと額にキスを落とし、頭をぶつけないように後頭部支えながらベッドに寝かせる。














「そろそろ俺もヤバいから。」












「…ん」









細い脚を肩にかけ、先よりも速さをあげる。
シカマルは貪るようにキスを求め、アスマはそれに答える。













「…アスマぁ…ぁあ…!」











「っ…シカマル!!」










































「ちょっとおっさん…包帯汚れたんだけど」







「替えりゃいいだろが」







プハーと事後の一服に浸っているアスマをシカマルは恨めしそうに睨んだ。
肩から胸にかけて巻かれた包帯がべたついている。








「…替えて」







一刻も早く不快感から逃れたくて素直に口にした。






「おう。」






巻き直してもらいながら、ふとシカマルは思った。







「太い指なのに器用だよな。」




「そうか?」





「そうゆう意外なとこ、好き」





「…お前のそうゆうたまに素直なとこ、好き」







「真似すんなよ…」








ケラケラと声をあげて笑った。












「アスマが怪我してる暇がないように、ちゃんとやっから」











次の任務は完璧に。











いつか父に言われたように。さらに自分が強くならなくては。











「楽しみにしてる」














終。
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