鬼ごっこ4

そこら辺にあった清潔そうな白い布を片っ端から使い、シカマルの身体をキレイにする。 勿論アスマの性格からして使用済みのソレらをどうにかするわけもなく、丸めて床へポイっだ。 窓を少しだけ開け、丸イスに腰掛けると煙草に火をつけた。 下は履いたがまだ白衣は羽織ったまま。 ベッドで眠るシカマルを見ていると本当に医者になった気分だ。 月明かりに照らされて元々白い肌がさらに蒼白くみえる。ぶんぶんと頭を降った。 縁起でもない。 シカマルが死ぬ姿を想像するなんて。 「こんなん着てるせいだっ」 さっきまで気に入っていたかと思えば即座に脱ぎ捨てた。 立ち上がりシカマルの側へ駆け寄る。 「うぉーい、帰るぞ―なんなら泊まってくか?」 「アホか」 「何だよ、起きてたのか」 ヨロヨロとシカマルは身体を起こした。 さらに床に足をつけた途端にふらけるシカマルをアスマは支えた。 「大丈夫かよ…」 「アンタが激しすぎ」 まんざらでもなさそうにヘヘッと笑った。 「死人みたいに顔白いですけど?」 「朝から何も食ってねーや」 「うちで食うか」 「おー」 アスマはひょいっとシカマルをわきに抱えたが抵抗されることなく医務室を後にした。 お二人さん、途中から何か忘れていませんか? 廊下の柱にガクガク震える人影あり。 里の人気受付嬢こと鼻に傷を拵えた中忍、うみのイルカ。 彼はまた一つ鼻に傷を増やしていた。銀色の猫に引っ掛かられるという可愛らしくも彼らしい理由で。 塗り薬をもらいに医務室によってみればピンクのチャクラだだもれ。 悲しいかな忍びの習性、耳を澄ぎすませば…「あんた、鬼かよ」 それから何故かここに隠れていた。よく見知った彼らが出ていくのを確認し、 医務室に足を踏み入れた。 「………」 まずは換気、それからシーツの取り替え、それから… イルカ先生、本日もサービス残業決定。 後日アスマがイルカ先生にガミガミと叱られるのはここだけの話。 おわり。
<あとがき> ここまでお読み頂きありがとうございます。 無駄に長くて申し訳ありません(汗) いや、私はちゃっちゃと終わらせようと思ったのですが、アスマがあれこれ 余計なことをするので・・・(もごもご) 3333むきゅっと踏んで頂いたゆか様に捧げます。 返品いつでもできますんで!! 【アスシカで甘エロ】リクエストありがとうございました★ 戻る