｢来てたのかよ｣











意識を手放しかけた頃に、聞きなれた低い声が耳に入ってきた｡
バっと勢いよく布団をどけて姿を確認する｡




いや、確認だけじゃなくって････触れたくて｡





お疲れ顔のアスマの腕を思い切り引いて､ベッドに押し倒した｡
その上に馬乗りになる。










｢シ････シカマルさん？？｣











アンタまでわけわかんねーみたいな顔しないでくれよ｡
悲しいから｡
アンタだけはわかってくれよ。
なぁ。
















｢･･････しよ｡｣

















涙がまだ目に残ってんじゃないかとか、声が震えてたんじゃないかとか
余計な心配はすぐに消えてしまった｡
いつもと違う俺の様子をすぐに察して、アスマの手がポンっと俺の頭に置かれた｡
いつでも安心をくれる、マジックハンド｡














｢もうちっと色気のある誘い方覚えろや、タコ｣













急に自分から誘ってしまったことの恥ずかしさを感じ、
かぁっと顔が熱くなった｡
なんでもいいや｡
今はとにかくその暖かい手で抱いてほしい｡
















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